後ろのクルマをイラつかせない思いやり運転術9選。あおり運転を防ぐためにも日ごろから意識を

交通

スムーズで快適な交通を実現するためには、周囲のクルマへの気遣いが肝要です。後ろのクルマをはじめ、周囲への思いやりに欠いた運転はスムーズな交通を阻害したり、最悪の場合あおり運転の被害に遭遇するきっかけとなり得ます。
周囲のクルマをイラつかせない運転のポイント9つをご紹介します。

後ろのクルマをイラつかせることは不要なトラブルの種に

スムーズな交通に影響を与えていることも

運転では周囲の状況を常に読み取り、臨機応変な行動が求められます。
周囲の状況を考慮しない運転は、道路全体のスムーズな交通の妨げになってしまうことがあります。

あおり運転の引き金になることも

最悪の場合、あおり運転被害に遭うきっかけになるかもしれません。

こちらの記事で詳細に記載しましたが、あおり運転のきっかけはそのドライバーのイライラが蓄積した結果である可能性があります。
後ろのクルマをイラつかせかねない運転をしないことで、あおり運転に遭遇するリスクを下げることに繋がります。

後ろのクルマを思いやる運転9選

右折時、左折時にブレーキより先にウインカーをだす

ウインカー=方向指示器は、その名の通り自社の行く方向や行動を周囲のクルマに知らせる役割があります。そのため右折や左折などを行う時は前もってウインカーを出す必要があります。

しかし実際の交通社会においては、ブレーキを踏んで減速してから曲がる直前にウインカーを出すクルマを多く見かけます。

これは後続車両にとって、何もないところで減速しているように感じ結構不快に感じ、またスムーズな交通を妨げかねない行動です。

例えば片側2車線の道路の右車線を通行中、先行するクルマが原則より先に早めに右ウインカーを出してくれれば、後続するクルマは前もって左車線に移るなどのアクションを起こすことができます。
このような場面で右ウインカーの点灯が遅れると、右車線の後続車両が詰まってしまい渋滞がちになってしまいます。

自動車教習所では「右折または左折する地点の手前30メートルから合図を出す」と習っているはずです。これには上記のようにちゃんとした理由がありますので、日ごろから心がけて運転するようにしましょう。

右左折する交差点が赤信号の時、停車前早めにウインカーをだす

これもウインカー関連です。

信号待ちをしているクルマが、青信号になった後にウインカーをだす、といったシチュエーションをよく見かけますが、これも後ろに続くクルマたちのスムーズな通行を妨げることになります。


先のことを予測して運転しているドライバーは、もし前方に右左折するクルマがあれば事前に車線変更するなど、臨機応変な行動をとっています。
仮に片側2車線の右車線を走行し信号待ちしているとき、前走車が青信号と同時に右ウインカーを出すと、後ろのクルマは前走車が右折完了するまでその場で待たなければいけなくなります。
もしも事前にウインカーを出してくれれば事前に左車線に入っていたのに…といったことが少なからずありますよね。

右左折レーン=その車線に居るクルマが100%右左折することがわかっている場合はさほど後ろのクルマに影響はないですが、右左折レーンからはみ出すほどにクルマが並んでいる場合も直進車両の妨げになります。

よって事前にウインカーを出すことを徹底することで、後ろのクルマに対して優しい運転になります。

直線など何もないところでむやみにブレーキを踏まない

不必要なブレーキ連発は、後続車のストレスになります。そればかりか、渋滞を引き起こす原因にもなり得ます。

巡航中の後続車は、前の車のブレーキランプを視認すると反射的にブレーキを踏んでしまうこともあり、それが直線など全くブレーキが必要でない状況であると、その度に「何ゆえのブレーキ?」と思ってしまいます。

さらに、後ろのクルマのブレーキがその後ろ、その後ろ…と伝播していくと、最後尾ではかなりの速度低下になります。

不必要なブレーキを連発しないためには、ブレーキに頼らないスピード調整法をいくつか身につけておくと良いでしょう。

例えば、アクセルを全閉にすることでエンジンブレーキやタイヤ、走行機関の抵抗により少しずつ速度を落とすことができます。

加えて、何よりも先を見通した運転をすることが大切。

先行車だけでなく、さらにその先のクルマたちの動きを参考にしたり、先の道にカーブやトンネルなどの変化がないか…を予め予想しておくことで、前もって緩やかに速度調整することができるようになります。

必要以上に車間距離を空けない

安全が確保できていることが最優先ではありますが、必要以上に車間距離を空けられるのは後ろのクルマにとってあまりいい気はしません。

例えば渋滞気味の複数車線の道路を走行しているとき。
その極端に空いた車間距離により、隣の車線のクルマが次々に自車の車線に入ってくる様を見ていると、横入りされまくっているようで次第にモヤモヤしてきませんか?

また、信号のある交差点に差し掛かったとき。
前走車のみ黄色信号で交差点を通過し、自車のみ赤信号に引っかかってしまい、それが歩車分離信号など長時間の停止だった場合、後ろのクルマにとってはなんだかなあと思います。

そのため、必要以上の車間距離は空けずに、道路の流れに乗った運転を心がけることが大切です。

右折信号はなるべく早く通過する

前項と同様、安全が確保できていることが最優先ではありますが、シチュエーションによっては後ろのクルマをイラつかせる行為になり得ます。

例えば右折専用レーンで多数のクルマが右折待ちをしている交差点にて。1回の右折信号ですべてのクルマが到底右折できないような台数の時、めちゃくちゃ間を空けてのんびりと進まれたら、通行できるクルマの台数は減ってきますよね。

後ろのクルマのイライラを引き起こすだけでなく、スムーズな道路交通にも影響しますので、可能な限りスピーディーに右折することを心がけましょう。

視界不良時以外にはリアフォグを点灯しない

特に欧州車に多い気がしますが、視界が良好なコンディションにも関わらずリアフォグを点灯しているクルマが一定数います。
これ、後ろのクルマにとっては地味に目障りに感じる人も多いのではないでしょうか?

フォグランプの「フォグ(Fog)」とは「霧」を意味し、その名の通り霧などで視界不良のコンディションで活用すべき装置です。
視界不良の状況下でも周囲のクルマから視認されやすいように、広範囲に強い光を照射する投下で、視界良好時には少しまぶしく感じることが多いです。


フロントのフォグランプ含め、用途に応じて活用するようにしましょう。

タバコの灰やゴミを窓から飛ばさない

これは後ろのクルマにとって非常に不愉快です。

自車が窓を開けている場合は、タバコの灰や臭いが侵入してくる可能性があります。
また付着する可能性は少ないにせよ、他人が飛ばした燃えカスが愛車に降り注ぐことは決して気持ちのいいものではありません。

道路は灰皿ではありません。
自分のクルマに備え付けられている灰皿や持参しているポケット灰皿などを使いましょう。

また、ゴミのポイ捨ては道路交通法上、さらには軽犯罪法にも抵触する行為です。
そもそも交通社会に限らずモラル的にどうか?という話ですね。
硬いゴミが路上に転がってきた場合には最悪事故に繋がりますので、絶対に行わないようにしましょう。

ハイスピードでの走行中はウインドウォッシャーの使用を控える

気にしたことがない人も多いかもしれませんが、ウインドウォッシャー液は結構広い範囲に飛散します。
停車時であれば最低限の影響で済みますが、速度が出ていれば飛び散る範囲も広がり、後ろのクルマにかかってしまうことも多いです。

実は常にクルマを綺麗に保っているドライバーにとって、これが地味にもやもやすることの一つです。
ワイパーの届かない範囲に付着したウインドウォッシャー液が乾いて跡になっているのを見たことはありませんか?

せっかくピカピカにした自分のクルマに他車から液体を飛ばされて、それが跡になったら…洗えば取れることが多いとはいえ、ちょっとブルーになりますよね。

複数車線の道路では、追い越しが完了したら速やかに左車線に戻る

特に休日の高速道路で多く見かけますが、延々と右車線を走行し続けて後ろのクルマが詰まってしまっている状況が発生することがあります。

後ろのクルマが追い付いても道を譲らない=より左の車線に戻らない行為は「追いつかれた車両の義務違反」として、道路交通法に反する行為です。

基本的には右車線は追い越し車線、それより左の車線が走行車線と定められている道路が多いです。
追い越しが完了したら速やかに走行車線に戻るように心がけましょう。

まとめ

以上のように、後ろのクルマをイラつかせない具体的なポイントをご紹介してきました。
これらに限らず、後ろや周りのクルマに対して思いやりを持った運転を意識することで、スムーズな交通に繋がります。
さらには不要なトラブルが発生する可能性を下げることができますので、運転時には意識してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いた人

モビリティ業界に勤務するゆとり世代男子。グランツーリスモと頭文字Dのせいでクルマにのめり込み、バイト漬け生活の末19歳でマイカーを所有。以降8台所有実績有り。
昨今は格安輸入中古車をあれこれ乗り回すカーライフを送っている。

趣味は釣り、スキューバダイビング、草野球、お酒、旅行、DIY…などなど。

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