何を隠そう、筆者は大人4人がしっかり乗車できる2ドアクーペ(以降「4座クーペ」とします)が大好きで、今まで複数台所有してきました。
クーペのカッコよさ・優雅さ満点で、かつ一定以上の広さの後部座席を持つクルマは限られています。4座クーペマニアの筆者が独断と偏見で選んだ、見た目も実用性も同時に入手できるクールな車種18種を紹介します。
そもそもクーペとは何ぞや?
クーペとは、乗降用に2枚のドアを持つ乗用車のこと
クルマの形態のひとつであり、一般的には乗降用のドアを2枚持つ乗用車を指します。
※リアハッチをドアとして数えるケースも多いため、「乗降用の」と記載しています。
上の要素に加えて、その性質上スポーティなクルマが多く存在してきたため、車高が低めでスポーティであることも要素として求められている傾向があります。
本サイトにおいては、乗降用のドアが2枚ある乗用車をクーペとして定義する。
クーペの語源
言葉のルーツとしては、フランス語の「coupé(クペ)」といわれており、これは「切られた」という意味です。
もともとは2人乗りの馬車を指した言葉であるようですが、そこから派生して、2人乗り=2枚ドアのクルマをクーペと呼ぶようになったそうです。
クーペの魅力は、スタイリングの美しさ
なんといっても、スタイリングの美しさがクーペの魅力と言えるでしょう。
必要最低限に切り詰めたコンパクトなキャビンは、贅肉をそぎ落としたアスリートのようでもあり、流線型のボディラインはいかにも良い走りをしそうなカッコよさがあります。
余談:「4ドアクーペ」や「SUVクーペ」とは?
近年は「4ドアクーペ」や「SUVクーペ」など、クーペの概念が広がってきています。
ともに4枚のドアを持ちながらも「クーペっぽい」ことが共通項。ルーフからトランクエンドまでを斜めに造形することで、クーペっぽい流線型のボディラインを生み出しているケースが多いようです。
カテゴリ上、厳密にはクーペではなく、それぞれ「セダン」や「SUV」と一般的な形にくくられます。
クーペの持つカッコよさを取り入れたこれらのクルマは、とりわけ欧州で人気を博しています。
後部座席が広いクーペのおすすめ18選を紹介
現在新車として販売している車種に限ろうかとも思ったものの、既に生産が終了しているモデルにも素敵なものが多くありますので合わせて紹介していきます。
日産 スカイラインクーペ
日本勢では数少ない4座クーペ。それもセダンありきでクーペも作る、というドイツ勢の手法を先祖代々から続けてきた由緒正しいクルマ。
レクサス LC
ベースはフラッグシップセダンのLS。日本で唯一の本格的ラグジュアリークーペです。
レクサス RC ※RC Fも含む
ベースはスポーツセダンのGS(現在は生産終了)。派生車種でRC Fというハイパフォーマンスモデルもあります。
レクサス IS-C
ベースはGSの弟分と言えるIS。現在は生産終了。このセグメントで屋根が開く4座クーペは唯一無二の存在でした…。
メルセデスベンツ Sクラスクーペ ※CLクラスも含む
超強力ブランド メルセデスが誇るフラッグシップセダンSクラスベースのクーペ。そのサイズ故に後部座席も広々とはもっぱらの噂。
弟分のEクラスクーペもそうですが、なんといってもBピラーを持たないピラーレスハードトップであることが最高にクール。他メーカーのクーペには絶対に出せない色気を醸し出しています。
メルセデスベンツ Eクラスクーペ ※CLKクラスも含む
こちらは名前通りEクラスがベース。と思いきや、一昔前は実はCクラスのシャシー流用だったりします。
こちらもピラーレスハードトップで、シュッとした独特の再度ビューが美しいこと。一時期本気で欲しかった…。
メルセデスベンツ Cクラスクーペ
こちらはCクラスがベース。なぜかCクラスクーペだけBピラーの有る普通のクーペになっています。これはラグジュアリーさを推したS、Eに対して、スポーティさを強調する差別化のためか。
BMW 8シリーズクーペ ※M8も含む
フラッグシップセダン7シリーズのクーペ版的な位置付け。それだけにクリスタルのシフトノブなど、非常に豪華なクーペに仕上がっています。
BMW 6シリーズクーペ ※M6も含む
5シリーズのクーペ版的な位置付け。充分なボディサイズを持ちながら、あえての2枚ドアであるため非常にのびやかで優雅なスタイル。
ちなみに派生車種であるE63型M6は、超スペシャルなV10エンジンを搭載したユニークなモデル。
BMW 4シリーズクーペ ※M4も含む
3シリーズのクーペ版的な位置付け。
M4のマニュアルモデルは筆者が欲しいクルマのひとつ。
BMW 3シリーズクーペ ※M3も含む
名前通り3シリーズのクーペ版。現在は4シリーズに。
ハイパフォーマンス版のM3はスポーツカーとして代々人気があります。
ちなみに筆者はE92型335iを所有していたことがありますが、素晴らしいクルマでした。
BMW 2シリーズクーペ ※M2も含む
1シリーズのクーペ版的な位置付け。
コンパクトボディで、ベーシックモデルは街乗りもスイスイ。ハイパフォーマンス版のM2はハイパワー・コンパクトで痛快な走り。
BMW 1シリーズクーペ
名前通り1シリーズのクーペ版。現在は2シリーズに。
ちょっとずんぐりむっくりしたスタイリング。
AUDI A5 ※RS5・S5も含む
メルセデスやBMWのようにベースとなるセダンは多数所持しているものの、意外や4座クーペはA5の1モデルのみ。ベーシックなA5をメインとしつつ、パフォーマンス違いでS、RSとラインナップ。
ちなみに筆者は現在派生車種のA5スポーツバックを所有しています。
マセラティ グラントゥーリズモ
セダンのクアトロポルテがベース。イタリア車らしい超絶お洒落なクルマです。フェラーリ製のV8エンジンで走る楽しさも満点。
一時期生産終了になったものの、最近V6エンジンまたはハイブリッドを搭載して復活しました。
マセラティ クーペ
グラントゥーリズモの先代モデル。内外装ともに有機的で芸術的な造形が非常に美しい…。
一時期めちゃくちゃ欲しかったのですが、20年前のイタ車、しかもカンビオコルサ(セミAT)となると地雷でしかないかな…。
マセラティ 3200GT
クーペの先代モデル。ブーメランのようなテールランプの造詣が特徴的
アルファロメオ GT
生産終了していますが、唯一のお手頃なイタリアン4座クーペではないでしょうか?147と156を足して2で割ったクーペです。
セレスピードというセミATがちょっと厄介ですが、中古車市場は非常にこなれており乗り潰す前提なら有り?
筆者は一時期所有していました。
4座クーペはドイツ勢の十八番?
以上の通り、ドイツ勢からのエントリーがかなりを占めます。これはベースとなるセダンの商品力が盤石なことが大きいかもしれませんね。それぞれれのベースとなるクルマは、セダンとしてそのセグメントの主力となっているものばかり。
サイズやクラスごとに選択肢がありますので、4座クーペを探している人はドイツメーカーを中心に探してみてはいかがですか?
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