【インプレッション】18 ワールドシャウラ 1602SS-3をもっぱらオフショアソルトしか行かない筆者が使い込んでみた。

ワールドシャウラ1602SS-3 日常

シマノのフリースタイルロッド「ワールドシャウラ1602SS-3」は、ジギングやオフショアキャスティング、タチウオや根魚狙い、さらにはライトなエサ釣りまで幅広く対応可能な万能ベイトロッド。
SSテーパーならではのしなやかさと高感度、キャスト性能、そして3〜4番クラスに匹敵する強靭なパワーを備えた1本です。
東京湾など近海の青物からサワラ、タチウオまで1本でカバーできる圧倒的汎用性と操作性が魅力。ワールドシャウラ1602SSのインプレ・使用感を詳しく解説。

そもそもワールドシャウラというロッドについて

コンセプト:フリースタイルフィッシングロッド

「フリースタイル」のワード通り、世界中のルアーターゲットをあまねく手中に収められるロッドとして生まれました。

起源をたどると、シマノのバスロッドの頂点には「スコーピオン シャウラ」というモデルが存在していて、このロッドこそがワールドシャウラの起源です。

余談ですが、初代シャウラのアルミリールシートはめちゃくちゃかっこよかった…。
性能を多少スポイルしても良いから限定とかで復活しないかな…。

バスロッドの枠を超えて多様な魚種を狙えるルアーロッドとして、初代のワールドシャウラ(通称:青シャウラ)は誕生しました。

青シャウラの誕生後、赤シャウラ⇒スーパーレッド(超赤)と2回モデルチェンジを挟み、本記事で紹介するのはスーパーレッドに分類される3代目のモデルです。

筆者の所有するフリースタイルロッド

筆者は現在、以下4本のフリースタイルロッドを所有しています。

  • 1602SS-3
  • 1703R-2 ※スコーピオン
  • 2703R-2 ※リミテッド
  • 2704RS-2

それぞれ番手ごとに特徴があるので、順次記事で紹介していこうと思っています。

ワールドシャウラ 1602SS-3のスペック

1602SS-3は以下のスペックです。

  • 全長(ft.):6’0″
  • 全長(m):1.83
  • テーパー:SS
  • 継数(本):3
  • 仕舞寸法(cm):130
  • 自重(g):122
  • 先径(mm):2.2
  • ルアーウェイト(g):7-30
  • ジグウェイト(g):MAX 180
  • 適合ラインナイロン (lb):12-22
  • 適合ラインPE(号):MAX 4
  • グリップ長(mm):231
  • 適合Ex.バット:Type B
  • カーボン含有率(%):90.6
  • 本体価格(円):74,500円
  • 商品コード:396099

いわゆる「2番」パワーのロッドですが、適合ウェイト・ラインからスピニングでいう3-4番程度の強度があることが読み取れるかと思います。

実際に使用していてもこれは確かだと感じ、ジギングならMAX200gぐらいのジグでも対応できそうな感覚です。

筆者のワールドシャウラ 16002SS-3の使用用途

使用用途1:オフショアジギング

近海青物(10kg程度まで?)

ワラサメインで、たまにブリサイズが掛かるような海域ではとても使い勝手が良いです。

青物ジギング船に乗るときはロングジグ用にスピニングタックルをひとつ、TGベイトのようなショートめのジグ用+ワンチャンキャスティングも対応できる用に1602SS-3を持ち込むのが筆者の通例です。

タチウオ

タチウオジギングに行くときも必ずこのロッドも持ち込みます。

タチウオに使うには正直オーバーパワーなのですが、SS(スーパースロー)のテーパーがタチウオのショートバイトでも意外に弾かず絡めとってくれます。
むしろ感度が良く操作性が良いので、夏タチなどガンガンアクションをかけて誘うようなアグレッシブな釣り方には相性が良いかと思います。

根魚

至極快適に使えます。
ちょっとキャストして広範囲を探ることもできるので、根魚がメインターゲットになるジギングにはベストチョイスかと。

使用用途2:オフショアキャスティング

サワラキャスティングのサブロッドとして持参することが多いです。

2024年シーズンにはこのロッドで95cmオーバーのサワラをキャッチしましたが、パワーにはまだまだ余裕があるうえSSテーパーの恩恵で強烈な引きをやんわりと吸収してくれ、とても安心してやり取りすることが出来ました。
ベイトタックル所以のパワーを活かして、深場や60g以上の重量級ブレードジグを使った釣りにはかなりマッチするかと思います。

また、意外なメリットとしてリールを巻く手の左右を簡単に変えられることが挙げられます(個人的ですが)。

筆者はスピニングは左巻き、ベイトは右巻き派。
サワラキャスティングでメインとなるブレードジグの超早巻きをぶっ通しでしていると、ものすごく疲れますw
スピニングは構造上どうしてもトルクが少し弱いし。

そんな時にベイトタックルにスイッチできると疲労を分散できるので、1日の終盤でも超高速巻きを継続できるようになります。

使用用途3:なんならエサ釣りにも

その気になればライトなエサ釣りでも全然使えてしまいます。
筆者は手漕ぎボートで40号程度のビシを使ったコマセ釣りに流用することがあります。

コマセ釣り以外でも、泳がせ釣りなどでも問題なく使用できるかと思います。

エクステンションバットについて

ワールドシャウラシリーズの一部番手には、エクステンションバットという長いグリップに交換できるものがあります。

1602SS-3もこの拡張機能が使えます。
これによりジギングなど脇にグリップを挟んで使いたい釣りで快適に使えるようになります。

専用のエクステンションバットを装着することでグリップを延長することができる。

ワールドシャウラ 16002SS-3のインプレッション

特徴1:しなやかなのにシャキッと張りがある独特な調子

キャスティングロッドとジギングロッドの良いとこ取りのような特性です。

村田基氏が言うように、SSテーパーの番手であろうとも、もともとキャスティングロッドなので気持ちよくキャストが決まります。
それなのに魚が掛かるとバットまでしなやかに曲がり、ロッド全体で魚の引きをいなしてくれるので楽にファイトができます。

特徴2:オフショアの超オールラウンダー

私が行く釣りであれば、ぶっちゃけこのロッド1本とカルコンMDがあれば何でもこなせます。

使用用途で書いた通り、その気になればエサ釣りもできるので釣りに持参する頻度がものすごく高いです。

特徴3:唯一無二のスペック

1602SS-3をはじめとする「SS」テーパーの3兄弟は、フリースタイルロッドの中でもひときわ異彩を放つロッドです。

それゆえに、ほかに代替が無い。

確かに個性が強く、見向きもしない人も一定以上居るかと思いますが、刺さる人には強烈に刺さる。
そんなスペックだと感じます。

特徴4:感度が良い

先祖に高感度のスコーピオン シャウラを持つことは先ほど述べましたが、シャウラの系譜に恥じない感度を持っています。

青物ジギングなどではその恩恵を受ける場面は少ないですが、繊細なアタリを拾わなければならないタチウオジギングなどではアドバンテージとなります。

気になる点1:2番にしてはややゴツい

全体的に太く強靭な感じを受けます。
スリムでシャープな振り抜けを持つ印象のロッドではありません。

重量としては大したことないですが、番手以上の強度があるだけあってちょっとゴツい印象を受ける人もいるでしょう。

気になる点2:レインボーチタンセラミックコートがハゲやすい

筆者の個体はほぼ黒シャウラになっていますw

筆者の所有するワールドシャウラ1602SS-3。もはや黒シャウラw

使用頻度が高いこともありますが、そもそものコーティングがリミテッドなどと比べて超控えめなレインボーになっています。

ワールドシャウラ リミテッドのレインボーチタンセラミックコート。なかなか写真では伝わらないが、室内の光でもはっきりわかるレインボーっぷり。

リミテッドのレインボー具合が賛否く両論あるのでこのくらい控え目なほうが好みの方もいらっしゃるかもですが、個人的にはリミテッドレベルでレインボーしていたほうが特別感があって好きです。

余談ですが、個人的にシマノの各カテゴリ最高峰ロッドはやはりレインボーチタンセラミックコートとの信念があります。

現在でも鮎竿はバリバリレインボーですよね。
かつてインナーガイドの磯竿が幅を利かせていた時のIGハイスピード αズーム磯リミテッドとか超絶格好良かったなあ…。

気になる点3(やや番外):リールによってエクステンションバットとの相性が良くない

具体的なリールとしては、カルカッタ コンクエストMDの300番です。

装着し方によるのか、カルカッタコンクエストMDを装着した時に若干ガタつくことがある。

このリールを装着するとややガタつくことがあります。
そのためキッツキツにリールシートを回しこんで締め付けるのですが、ロッドのどこかに余計な負荷が蓄積していそうで不安です。

この点はBGのエクステンションバットにしたら解決されるのか?
もしご存じの方いらっしゃいましたら教えてくださいw

まとめ:超万能なルアー+αロッド

まさにフリースタイル:超万能なルアー+αロッドだと感じます。

東京湾のオフショアルアーでは大抵の釣りものに対応できるのではないでしょうか?
何ならその気になればライト目なエサ釣りにも使える。

仮に明日の釣りに1本しか釣りに持っていけないとしたら、1602SS-3とカルカッタ コンクエストMDを選ぶでしょう。

この記事を書いた人

モビリティ業界に勤務するゆとり世代男子。グランツーリスモと頭文字Dのせいでクルマにのめり込み、バイト漬け生活の末19歳でマイカーを所有。以降8台所有実績有り。
昨今は格安輸入中古車をあれこれ乗り回すカーライフを送っている。

趣味は釣り、スキューバダイビング、草野球、お酒、旅行、DIY…などなど。

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